ユーザー事例・共同デジタル株式会社様  
コミックのモアレも再現
CTPワークフロー構築にも貢献
 
第三課
佐藤修二課長

お客様
共同デジタル株式会社様
業  種
印刷業
業務
プリプレス・製版
用途
コミック・目論書の校正
機  種
Océ TDS700

■高解像度プリンターで、コミックの七割をCTP化 
 共同印刷株式会社(稲木歳明社長)のプリプレス部門を担う共同デジタル株式会社は昨年5月に1200dpiの高解像度を持つモノクロ大判プロッタ「Océ TDS700」を導入し、校正作業の効率化と校正紙品質の向上を実現した。

 同社の主力業務はコミック誌の製版作業。週刊誌・月刊誌等を合わせて月に約50冊を制作している。校正紙は当初、ポジフィルムから青焼き校正を取っていたが、デジタル化、CTP化に伴い、6年前にオセのモノクロ大判プロッタ「Océ TDS800」を2台導入し、プリンタ出力に切り替えた。これにより一折・30枚が1時間から10分に短縮。下版までの作業時間が大幅に効率化した。

 同社では一日にコミック用の校正紙を約400〜500枚、企業の目論書用の校正紙を約100枚出力する。同社第三課の佐藤修二課長は「週刊のコミック雑誌の場合、原稿が入った日に校正出力して出版社に確認してもらい、製版作業に入ります。入稿時間がリミットからズレればその後の工程、つまり我々がカバーしなければなりません。オセのプリンタで校正出力時間のスピードアップは非常に大きなメリットとなりました」と強調する。そして「デジタル化による効率化の後はやはり品質の向上を図り、Océ TDS700を導入することになりました」と述べる。

 スクリーントーンを多様するコミックは常に網点が干渉し合って生じるモアレのリスクがある。これまではモアレを確認する場合、フィルムを出力してチェックしていたが、1200dpiのOcé TDS700では「印刷時にモアレが生じる部分にモアレが出るし、モアレが出ない部分には出ない」(佐藤課長)ので、校正機として非常に高い能力を備えるほか、コストも抑えることができた。とくにモアレはB5判からB6判へといった縮刷時に発生しやすい。勘と経験で「モアレが出やすい」と判断するのでなく、プリンタで確認できればリスクは低下する。

 同社では現在、コミックの七割をCTP化した。これによりOcé TDS700による校正紙のプリンタ化も促進されたが、青焼きからプリンタへの移行時には取引のある出版社へのプレゼンテーションに約4〜5ヵ月かかった。もちろん青焼きよりも品質が高く、ゴミもつかないので、校正紙としての優位性はOcé TDS700にある。ただ、編集者には「見慣れ」とデータ出力からくる「不安」がある。同社では1bitTIFFによる運用で出力が安定していることなどを一つずつ丁寧に説明し、顧客を説得。結果、取引先も同社もデジタル化によるメリットを享 受できるようになった。

 佐藤課長は「モアレ対策で現在、FMスクリーニングによる印刷が一割に増えました。これもCTP導入の効果ですが、校正という課題が解消できなければデジタル化が難しかったでし ょう。オセのプリンタは単に校正だけでなく、当社のデジタルワークフロー構築に大きく貢献しました」という。
 同社では今年1月下旬にはOcé TDS700を増設。両面インクジェットプリンタのOcé TCS500Extraの導入も検討している。
(取材協力:プリンテックステージニュース)